赤ちゃんの歯を丈夫にするためにできること|ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科|なかもず(中百舌鳥)駅徒歩6分の歯医者・矯正歯科

〒591-8025 大阪府堺市北区長曽根町3079-20
ハチマルニイマル072-240-8020
WEB予約 Instagram
ヘッダー画像

ブログ

赤ちゃんの歯を丈夫にするためにできること|ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科|なかもず(中百舌鳥)駅徒歩6分の歯医者・矯正歯科

赤ちゃんの歯を丈夫にするためにできること

赤ちゃんの歯は、一生の健康な食生活、そして美しい笑顔の基礎となります。赤ちゃんの歯を丈夫にすることは、将来の口腔内の健康に大きく影響するため、保護者の方々にとって重要な課題です。この記事では、赤ちゃんの歯を丈夫にするためにできることを、妊娠中から幼児期まで、段階を追って詳しく解説します。

 

妊娠中

赤ちゃんの歯の基礎は、驚くことに妊娠中から作られ始めます。この時期に母親が摂取する栄養は、胎児の歯の形成に直接影響を与えます。つわりが落ち着いたら、必要な栄養が摂れるよう下記のようなことを意識して生活しましょう。

バランスの取れた食事

歯の形成に必要な栄養素は、カルシウム、リン、タンパク質、ビタミンACDなどです。これらの栄養素を豊富に含む食品を、毎日の食事で積極的に食べましょう。

カルシウムを多く含む食材 乳製品、骨ごと食べられる小魚、大豆製品、小松菜など
リンを多く含む食材 魚、肉・肉加工品、大豆製品、乳製品、卵など
タンパク質を多く含む食材 肉、魚、卵、大豆製品、乳製品
ビタミンAを多く含む食材 レバー、うなぎ、緑黄色野菜、卵など
ビタミンCを多く含む食材 キウイフルーツ、いちご、ピーマン、ブロッコリーなど
ビタミンDを多く含む食材 魚、きのこ、きくらげ、卵、合鴨など

 

葉酸の摂取

葉酸は細胞分裂や成長に重要な役割を果たすビタミンB群の一種です。妊娠初期の葉酸摂取は、胎児の口唇口蓋裂のリスクを低減する効果も期待され、日妊娠時よりも多く摂ることが勧められています。

 

一般社団法人 母子栄養協会HPより

 

定期的な歯科検診

妊娠中のホルモンバランスの変化は、歯肉炎や虫歯のリスクを高める可能性があります。また、歯周病は早産と低出生体重児のリスクを高めることが分かっています(歯周病でない妊婦と比べてリスク7.5倍)。定期的に歯医者を受信し、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスの元、適切な口腔ケアを行いましょう。

 

日本臨床歯周病学会HPより

 

出産後

赤ちゃんが生まれたら、いよいよ歯が生え始める準備が始まります。この時期のケアも、丈夫な歯を作る上で重要です。

母乳育児

母乳には、赤ちゃんの免疫力を高めるだけでなく、顎の発達を促す効果も期待できます。

哺乳瓶の消毒

ミルクの残りカスは虫歯の原因となるため、哺乳瓶や乳首は毎回使用後にしっかりと消毒し、清潔に保ちましょう。

キシリトールガム

 キシリトールは、虫歯の原因となる酸を作らない甘味料です。授乳中の母親がキシリトールガムを噛むことで、母乳を通じて赤ちゃんへの虫歯菌の感染リスクを低減する効果が期待できます。

当院で推奨しているキシリトールガム(歯科専売 ポスカF:グリコ

 

口内環境の観察

生後6ヶ月頃から歯が生え始める赤ちゃんもいます。歯が生え始めたら、ガーゼなどで優しく汚れを拭き取りましょう。また、歯医者も受診しましょう。

 

離乳食開始後

離乳食が始まると、赤ちゃんの食生活は大きく変化します。この時期の食事内容や食べさせ方も、歯の健康に大きく影響します。

砂糖を控える

離乳食に砂糖を加えることは避けましょう。赤ちゃんは甘味に慣れてしまうと、薄味のものを受け付けにくくなる可能性があります。

硬さの適切なものを選ぶ

赤ちゃんの成長に合わせて、適切な硬さのものを与えましょう。柔らかいものばかりだと顎の発達が不十分になり、硬すぎるものは歯や顎を傷つける可能性があります。

だらだら食べさせない

食事の時間は決めて、だらだらと食べさせないようにしましょう。食べ物が口の中に長時間残っていると、虫歯のリスクが高まります。

食後は歯磨き

歯が生え始めたら、歯ブラシを使って優しく歯磨きをしましょう。最初は嫌がるかもしれませんが、お子さんが楽しんで続けられるような工夫をしながら根気強く続けましょう。

フッ素塗布

毎日自宅でのフッ素塗布と、約3カ月おきに歯科医院でフッ素塗布を受けることで、歯の質を強化し、虫歯になりにくい歯を作ることができます。

3歳以下 フッ素ジェルを推奨
4歳以上 フッ素洗口液を推奨

定期的な歯科検診

歯が生え始めたら、歯科医院での定期検診を始めましょう。適切な口腔ケアの方法に加えて、当院では食生活のアドバイスを受けることができます。

 

幼児期

幼児期は、乳歯が生え揃い、永久歯への生え変わりが始まる大切な時期です。この時期の口腔ケアは、将来の歯並びや永久歯の健康にも影響します。

正しい歯磨き習慣

自分で歯磨きができるように、正しいブラッシング方法を教えましょう。9歳頃までは保護者の方も仕上げ磨きをして、磨き残しがないようにしましょう。

フッ素入り歯磨き粉の使用

フッ素入りの歯磨き粉を使うことで、虫歯予防効果を高めることができます。年齢に応じた適切な量のフッ素入り歯磨き粉を選びましょう。

キシリトールを活用

おやつやガムなど、キシリトール入りの製品を選びましょう。キシリトールは、虫歯の原因となる酸を作らないだけでなく、歯の再石灰化を促す効果も期待できます。

 

 

定期的な歯科検診

3ヶ月〜半年に一度、歯科医院で定期検診を受けましょう。虫歯の早期発見・早期治療だけでなく、歯並びや噛み合わせのチェックも重要です。

シーラント

奥歯の溝は複雑な形をしているため、歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい部分です。シーラントと呼ばれる予防処置を行うことで、虫歯のリスクを大幅に減らすことができます。

 

まとめ

赤ちゃんの歯を丈夫にするためには、妊娠中から幼児期まで、継続的なケアが必要です。バランスの取れた食事、適切な口腔ケア、定期的な歯科検診など、保護者の方々の積極的な取り組みが、赤ちゃんの将来の健康な歯と美しい笑顔につながります。

この記事が、赤ちゃんの歯の健康を守るための一助となれば幸いです。何か気になることや心配なことがあれば、遠慮なくご相談ください。

 

ページTOPへ戻る