根管治療は痛い?原因や生じやすいタイミング、対処法も併せて解説!
こんにちは。堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」です。

歯の根の治療を、根管治療と言います。根管治療は、虫歯が大きくなって神経にまで達した場合や、事故などで強い衝撃を受けて神経が死んでしまった場合、神経がない歯根の先に膿が溜まった場合などに行われます。
歯科治療で気になることの一つに治療時の痛みが挙げられますが、根管治療は痛みがあるのでしょうか。
今回は、根管治療の痛みの原因や、痛みを生じやすいタイミング、痛みの対処法について詳しく解説します。
目次
根管治療の基本

根管治療は、歯の根の治療や神経の治療と呼ばれます。主に2つの種類があるので、これらの治療の基本を解説します。
抜髄
抜髄とは、歯の神経が入っている歯髄という組織が炎症をおこし、歯髄炎になった場合に歯髄の中の神経を除去する処置です。歯髄炎は、虫歯が進行することが主な原因で発症します。そのほか、不正咬合や知覚過敏などで神経に持続的に刺激が加わることなどが原因になります。
抜髄では、まず麻酔をして歯を削り、根管の入り口を露出させてから、歯の神経や血管などの内部組織を取り除きます。根管内を消毒する薬を入れる処置を数回繰り返した後、根管内がきれいになったら最終的な詰め物を入れて(根管充填)、被せ物をして歯を補います。
感染根管治療
歯髄炎が進行すると、歯の神経は完全に死んでしまい、歯の根の先に膿が溜まるようになります。根管内を消毒する処置を行いますが、根の先の膿が無くなるまで処置を繰り返す必要があるため、通常の抜髄後の根管治療よりも時間と回数がかかることが多いです。
最終的には、根管充填を行います。
根管治療は痛い?

基本的に、歯が痛むという感覚は歯の神経によるものです。神経を除去する抜髄は、神経の感覚が残っていると治療時に痛みが出るので、麻酔をして行います。麻酔が効いていれば痛みを感じることはありません。また、神経が残っていない場合も、痛むことはありません。
ただし、歯の根の先の炎症が大きい場合などは、痛みを感じる可能性があります。また、麻酔をしても
根管治療の痛みの原因

根管治療時に痛みが起きる原因は、次の通りです。
歯の神経が残っている
根管はとても複雑な構造をしています。中には、神経が枝分かれしていることもあります。そのため、歯の神経を一度で取りきれないことがあるのです。残っている歯の神経が、根管治療中に刺激されると痛みが起きます。
痛みがある場合には、歯科医師に伝えることが大切です。汚染された神経を取り残すと細菌感染の原因にもなるため、徹底的に除去しなければなりません。痛みがあることを伝えてもらえれば、神経の一部が残っている可能性を考えて治療を進められます。
薬剤の充填による痛み
根管治療では、根管内の洗浄・消毒を行うために、根管内に圧力をかけて薬剤を注入・充填することがあります。今までに感じたことがない圧力がかかるので、場合によっては痛みが生じるかもしれません。
根の先の炎症による痛み
根の先に強い炎症があると、器具が根の先に到達した時に痛みを生じることがあります。根管治療では、根の先端までしっかりと器具を入れて清掃する必要がありますが、その際チクチクとした痛みを感じることがあります。
根管治療で痛みが生じやすいタイミング

根管治療で痛みが生じやすいタイミングについて、根管治療中・根管治療後に分けて解説します。
根管治療中
根管治療中は、根管内に器具を入れて根の先まできれいに清掃します。炎症がある部分や神経に触れると痛みが生じることがあります。
抜髄時
抜髄の処置自体は、局所麻酔を効かせた状態で行うので痛みは伴いません。
ただし、歯髄の炎症が大きい場合には、麻酔が効きづらいことがあります。麻酔がうまく効かなければ、痛みが強く出る可能性もあるでしょう。
根管内の清掃時
根管内を清掃している最中、歯の神経の一部が残っている場合や、炎症のある歯の根の先に器具がふれた場合、痛みを生じることがあります。歯の神経の一部が残っている場合は強い痛みが出るので、歯科医師に伝えて麻酔をしてもらうのが良いでしょう。
根管貼薬時
根管内に薬剤を入れる時に、強い圧力をかけるため痛みを感じることがあります。炎症の起きている歯の根の先に十分に薬剤を行き渡らせるためです。
すぐに終わる処置なので、リラックスして受けましょう。
根管治療後
根管治療後に痛みが生じることは珍しくありません。根管治療では、根管内がきれいになるまで、中に薬剤を入れて仮の蓋をするという工程を数回繰り返す必要があります。
根管内を触った後は、施術中の刺激が影響して痛みが出ることがあるのです。
抜髄直後
抜髄は、神経を取り除く処置です。歯の根の先部分で歯の神経を切り取る施術を行っているため、施術後はズキズキと痛むことがあります。次第に治りますが、痛み止めを服用するなどして落ち着くのを待ちましょう。
歯の周囲に炎症を起こしている場合
歯の根の先や、歯を支える周囲の組織が炎症を起こしていると、噛むと痛いなどの違和感が出ることがあります。仮蓋の噛み合わせなどを調整する必要があるかもしれないので、根管治療後に痛みがあった場合には、次の治療までに歯科医師に伝えるようにしましょう。
また、次の治療までに痛みが治まらない場合には、連絡してはやめに受診してください。
根管治療で痛みが生じたときの対処法[各プロセス]

根管治療で痛みが生じた時の対処法を、プロセスごとに解説します。
抜髄時の痛みの対処法
抜髄をする状態ということは、歯髄炎を起こしている状態だと言えます。炎症が起きている部位は、麻酔が効きづらいです。
麻酔がしっかり効いていないと、抜髄時に強い痛みが出ます。痛みがある場合には、歯科医師に伝えて、麻酔を追加してもらうなどして対処しましょう。
根管内清掃時・貼薬時の痛みの対処法
根管内に神経が残っている場合や、歯の根の先に炎症が起きている場合には、治療中に痛みを感じることがあります。治療中、あまりにつらい場合には、麻酔をして処置をすることが可能です。
痛みの有無は、炎症状態を見極める指標にもなります。無理に我慢せず、痛みがある時は歯科医師に伝えるようにするのが良いでしょう。
抜髄後の痛みの対処法
抜髄後は、神経を切り取っているのでズキズキと痛みが出ることがあります。抜髄の処置をする時には痛み止めを処方されることが多いので、痛み止めがある場合には服用するようにしましょう。
処方薬が無い場合には、市販の痛み止めでも問題ありません。用法どおりに服用するようにし、次の受診の時に歯科医師に伝えてください。
根管治療後の痛みが強い場合
歯の周囲に炎症を起こしている場合、治療後に痛みを生じることがあります。痛みが強い場合には、次の受診日を待たずに受診しましょう。状況によっては、何らかの対処をすることが可能です。
例えば、仮蓋の内部で圧力が高まっている場合には、一度仮蓋を外すと改善されるかもしれません。また、仮蓋の噛み合わせが高い場合にも痛みが出やすくなるので、高さを調整して対処することが可能です。
まとめ

根管治療は、神経を除去し根管内を消毒して最終的な充填物で封鎖をするまでの治療です。
神経を除去する時には麻酔をするため、しっかり効いていれば痛みを感じることはありません。炎症が強いと麻酔が効きづらいことがありますので、痛みを感じたら歯科医師に伝えるようにしましょう。
神経を除去した後の根管治療では、歯の根の先に炎症が強い場合、神経の取り残しがある場合に痛みを感じることがあります。治療中の痛みも、都度伝えるようにしましょう。
根管治療後は、ズキズキとした痛みが出ることがあります。基本的には2〜3日をピークに落ち着いていくので、痛み止めを服用して安静にして過ごしましょう。
ただし、痛みが強い場合は、仮蓋を外したり調整したりしたほうが良いことがあります。歯科医院に連絡して、早めに受診しましょう。
根管治療を検討されている方は、堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまの幸せな健康人生を側でそっと支える名脇役でありたいという想いで診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも力を入れています。