親知らずに痛みがあるときはどうする?放置するリスクと応急処置
こんにちは。堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」です。

親知らずの痛みは、多くの人が経験する悩みの一つです。特に、痛みがひどくなると日常生活にも支障をきたすことがあります。そのため、痛みを感じた時にどうすればよいのか、また、放置しているとどんなリスクがあるのかを理解しておくことが重要です。
この記事では、親知らずが痛む原因や放置するリスク、応急処置の方法、さらには抜歯の必要性などについて詳しく解説します。親知らずに関する理解を深め、痛みを感じた際に適切な対応をとるための参考にしてください。
目次
親知らずが痛む原因

親知らずが痛む原因にはさまざまなものがあります。親知らずは口の奥に位置しており、正常に生えてこなかったり歯茎に埋もれたままの状態であったりすることが多いため、痛みを引き起こす場合があるのです。
ここでは、親知らずが痛む主な原因について説明します。痛みの対処法を考えるうえでは、どの原因が関係しているかを特定することが大切です。
生え方に問題がある
親知らずは、斜めに生えたり隣の歯に押し付けられたりすることが多いです。このような不正な生え方をしていると歯茎に圧力がかかり、炎症を引き起こすことがあります。その結果、痛みが生じることがあるのです。
歯茎に炎症(歯肉炎)が起きている
親知らずが部分的に生えていると、歯茎がむき出しの部分が残り、そこに食べ物が詰まりやすくなります。これが原因で歯茎に炎症を起こし、痛みを感じることがあります。炎症が進行すると、膿がたまり、痛みが増すこともあります。
虫歯や歯周病が発生している
親知らずは奥に位置しているため、磨きにくく、虫歯や歯周病が進行しやすい部位でもあります。虫歯や歯周病が進行すると、歯自体に痛みを引き起こす原因になります。特に、虫歯が親知らずにできると治療が難しく、痛みが強くなることがあります。
歯根に炎症が起きている
親知らずの根が炎症を起こすと、歯根の先端部分に膿が溜まって痛みが生じます。この状態は、歯根が感染を起こしていることが原因で、治療をせずに放置すると、さらなる感染を引き起こす可能性があります。
親知らずに痛みがあるまま放置すると

親知らずに痛みがあるまま放置していると、さまざまなリスクが生じます。最初は軽い痛みや違和感程度でも、時間が経つにつれて悪化し、深刻な問題へと進行する可能性があります。痛みを感じた場合、そのまま放置せず早期に対処することが重要です。
以下に、放置することのリスクについて詳しく説明します。
炎症が悪化する
親知らずが原因で歯茎に炎症が起こると、最初は軽い腫れや痛みですが、放置すると炎症が広がり、膿が溜まって膿瘍を形成することがあります。この状態になると、痛みが強くなり、膿を排出するためにさらに治療が必要になります。
また、膿瘍が破裂すると、周囲の組織に感染が広がる恐れもあります。
虫歯や歯周病が進行する
親知らずは他の歯と比べて磨きにくいため、虫歯や歯周病が進行しやすい部位です。放置しておくと、歯周病が進行して歯茎が後退し、歯の根元が露出することがあります。これにより、歯を支える骨が溶けて、最終的には歯が抜け落ちることもあります。
隣の歯に影響を及ぼす
親知らずが斜めに生えている場合、その圧力が隣の歯にかかり、隣の歯が痛んだり歯並びが悪化したりすることがあります。放置すると、隣の歯に歯周病を引き起こすこともあります。
また、歯並びが悪化すると、噛み合わせに問題が生じ、食事や会話にも支障が出ることがあります。
歯根の感染が拡大する
親知らずが深い虫歯や歯周病を引き起こしている場合、その感染が歯根に広がると、歯根が感染し、根尖性歯周炎に進行することがあります。放置すると膿が溜まり、さらなる感染が広がるだけでなく、治療が難しくなり最終的に抜歯が必要になる場合もあります。
全身に影響を及ぼす
歯の感染症や炎症は口内だけにとどまらず、全身にも影響を及ぼすことがあります。特に、免疫力が低下していると口内の感染が血流を通じて全身に広がり、心臓や腎臓などに深刻な影響を与えることもあります。
親知らずの痛みを放置することは、体全体の健康に悪影響を及ぼすリスクがあるのです。
親知らずに痛みがあるときの応急処置

親知らずに痛みを感じても、すぐに歯科医院へ行けないこともあるでしょう。そのようなとき、痛みを和らげるための応急処置を行う必要があります。痛みの進行を遅らせたり痛みを一時的に和らげたりするためには、適切に対処することが重要です。
ただし、これから紹介する応急処置はあくまで痛みを一時的に和らげる手段であり、根本的な治療ではありません。痛みが続いたり悪化したりした場合には、必ず歯科医師に相談しましょう。
痛み止めを使用する
市販の痛み止めを使用することで、痛みを軽減したり炎症を抑えたりする効果が期待できます。用法・用量を守り、長期間の使用は避けるようにしましょう。
冷たいものを当てる
痛みがひどい場合、冷たいもので痛みを和らげることができます。氷をタオルで包んだものや冷却パッドを頬に当てることで、血管を収縮させて痛みを緩和できます。
ただし、長時間の冷却は逆効果になることがあるため、10〜15分程度を目安に行いましょう。
食べ物の選択に注意する
痛みがあるときは、硬い食べ物や刺激が強い食べ物は避け、軟らかい食べ物を摂るようにしましょう。また、食後には口内をしっかりと清潔に保つことが大切です。食べ物が親知らずの周りに詰まると、炎症が悪化する原因となります。
休養を取る
体が疲れていると免疫力が低下し、炎症が悪化することがあります。親知らずの痛みを感じたときは、できるだけ休養を取るようにしましょう。十分な休息をとると体が回復し、痛みの軽減につながることがあります。
親知らずに痛みがあるときは抜歯が必要?

親知らずの痛みが続く場合、その原因や症状によっては抜歯が必要なことがあります。抜歯の判断は、歯科医師による検査や診断に基づいて行われますが、痛みを感じている場合に抜歯を考えるべきかどうかについて詳しく説明します。
親知らずが正常に生えない場合
親知らずが正常に生えず、斜めに生えている場合や歯茎に埋もれている場合、隣の歯に圧力をかけたり炎症を引き起こしたりすることがあります。このような場合、抜歯が勧められることが多いです。
正常に生えない親知らずは、将来的に痛みを引き起こす可能性が高く、抜歯をしたほうが長期的には安心です。
歯周病や虫歯が進行している場合
親知らずが虫歯や歯周病にかかっている場合、進行具合によっては抜歯が必要になります。特に、親知らずは奥に位置しているため、虫歯や歯周病が進行しても自分では気づきにくいです。
治療が難しい場合や周囲の歯に影響を与えている場合は、抜歯が検討されることがあります。
他の治療法が効果を示さない場合
親知らずの痛みが強く、抗生物質や痛み止めなどの治療法を試しても効果がない場合、親知らずを抜くことが検討されることがあります。感染が広がる前に抜歯を行うことで、症状の悪化を防げます。
特に、膿がたまっている場合や歯根の感染が進行している場合には、抜歯が最も効果的な治療法となります。
親知らずが歯並びに悪影響を与えている場合
親知らずが生えてきたことによって歯並びに問題が生じる場合があります。親知らずが周囲の歯に圧力をかけると、他の歯が動いたり噛み合わせに影響を与えたりすることがあります。このような場合、噛み合わせの問題を解消するために親知らずを抜くことがあります。
まとめ

親知らずの痛みを放置していると、さまざまなリスクを引き起こす可能性があります。痛みの原因には、歯茎の炎症や歯周病、虫歯などがあり、これらが進行すると歯を支える骨や隣の歯への影響を及ぼすことがあります。
痛みを感じた際には、できるだけ早く歯科医院へ行き、治療を受けましょう。
親知らずの痛みにお悩みの方は、堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまの幸せな健康人生を側でそっと支える名脇役でありたいという想いで診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも力を入れています。