インビザライン・ファーストとは?魅力と治療費用も紹介
こんにちは。堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」です。

歯並びの矯正といえばワイヤーを用いた矯正を思い浮かべる方が多いですが、近年は透明なマウスピースを使った矯正方法が注目されています。
そのなかでも、インビザライン・ファーストは、成長期のお子さまを対象にした治療法で、歯並びの改善と顎の発育サポートを同時に行える新しい選択肢です。
永久歯が生えそろう前から始められるため、将来的に本格矯正が必要になった場合でも、よりスムーズに治療が進む可能性があります。透明で目立ちにくい装置を使用することから、学校生活や日常生活への影響も少なく、心理的な負担を軽減できるのも大きな特長です。
今回は、インビザライン・ファーストとはどのような治療法か解説します。メリットやデメリット、治療の流れや費用の目安まで詳しく解説しますので、小児矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン・ファーストとは

インビザライン・ファーストとは、永久歯が生えそろう前のお子さんを対象としたマウスピース型矯正治療のことを指します。
一般的なインビザラインは大人や永久歯が生えた中高生向けに行われることが多いのですが、インビザライン・ファーストは6〜10歳前後の子どもを対象として設計されています。
この時期は乳歯と永久歯が混在する混合歯列期と呼ばれ、顎の成長や歯の生えかわりが活発に進む時期です。そのため、歯並びを整えるだけでなく顎の発育をコントロールする目的も含まれています。
治療に使用するマウスピースは透明で目立ちにくいだけでなく、食事や歯磨きの際に外せる利便性もあります。痛みが少ないため、学校や習い事など子どもの生活に大きな支障をきたしにくいのも特長です。
インビザライン・ファーストのメリット

ここでは、インビザライン・ファーストの具体的な利点について解説していきます。
装置が目立ちにくい
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは透明な素材でできており、目立ちにくいです。そのため、見た目に敏感な子どもの心理的負担が軽減されます。
食事や歯磨きがしやすい
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは取り外しが可能です。そのため、普段通りに食事や歯磨きが行えます。虫歯や歯肉炎のリスクを抑えながら矯正治療を進められる点は、成長期のお子さまにとって大きなメリットといえるでしょう。
痛みや違和感が少ない
インビザライン・ファーストでは、マウスピースを装着・交換して、段階的に歯を動かすため、痛みが少ないといわれています。さらに口の中に金属を使用した装置がないため、口内炎ができにくいという利点もあります。
子どもが無理なく治療を継続できる環境が整いやすいのです。
金属アレルギーの心配がない
インビザライン・ファーストで使用する装置には金属が使用されていません。そのため、金属アレルギーのお子さんでも、安心して治療を受けられます。
インビザライン・ファーストのデメリット

インビザライン・ファーストには多くのメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。ここでは、インビザライン・ファーストのデメリットについて解説していきます。
費用が高い
インビザライン・ファーストは、保険適用の対象になりません。自費診療となるため、治療費は全額自己負担となるのです。経済的な負担が家庭にとってデメリットと感じられる場合も少なくありません。
自己管理が必要
インビザライン・ファーストで使用するマウスピースは、1日20〜22時間装着する必要があります。
しかし、装着時間が不足すると治療効果が得られにくくなります。特にお子さん自身でマウスピースの装着時間を管理することは難しいため、保護者の方の協力が欠かせません。マウスピースの装着を怠ると、治療期間が延びる可能性もあります。
紛失や破損のリスクがある
食事をするときにはマウスピースを外す必要がありますが、適切に保管をしないと紛失する可能性があります。また、強い力を加えてしまうと破損する可能性もあるでしょう。
マウスピースの再作成には時間と費用がかかるため、取り扱いには注意が必要です。子どもにとっては管理の負担がやや大きい点がデメリットといえます。
すべての症例に対応できるわけではない
インビザライン・ファーストは幅広い症例に対応できる治療法ですが、歯並びの乱れが重度の場合や顎の大きな不調和がある場合には、十分な効果が得られないことがあります。その場合は、他の装置を使用した方法が選択されます。
適応となるかどうかは、事前の精密検査と歯科医師の判断が重要です。
インビザライン・ファーストでの治療の流れ

インビザライン・ファーストは、子どもの歯列矯正に特化した透明なマウスピース型の装置を使用する治療法です。ここでは、治療の流れについて解説していきます。
カウンセリング
最初に行われるのは歯科医院でのカウンセリングです。子どもの歯並びや顎の成長状態を確認し、インビザライン・ファーストが適応可能かを判断します。保護者の方の希望や治療に対する不安も丁寧にヒアリングされるため、安心して治療に進めるかどうかを検討できます。
精密検査と治療計画の作成
次に、口腔内の精密検査を行います。レントゲンや写真撮影に加え、専用のスキャナーを用いて歯型を3Dデータ化します。従来の粘土のような型取りが不要で、お子さんへの負担が少ないのが特徴です。
このデータをもとに治療計画が立案され、治療後の歯並びの状態もシミュレーションで確認できます。
マウスピースの作製・治療開始
精密検査の結果をもとにオーダーメイドのマウスピースが作製されます。完成まで数週間かかることもありますが、その後は自宅でマウスピースを装着・交換しながら治療を進めていきます。
お子さん自身でマウスピースを装着できるように歯科医師や歯科衛生士が指導してくれるため、スムーズに治療を始められます。
定期的な通院と経過観察
治療中は1〜3か月ごとに通院し、歯の動きや顎の発育を確認してもらいます。必要に応じて治療計画を修正しながら進めるため、安心して継続できます。通院時にはマウスピースの装着状況や管理の仕方についても確認が行われます。
治療終了と保定
予定通り歯並びと顎のバランスが整ったら治療は終了です。
ただし、矯正後は歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐために、保定装置を一定期間使用するケースもあります。この段階をきちんと守ることで、整った歯並びを維持させることが可能です。
インビザライン・ファーストが適している人

インビザライン・ファーストは、重度の不正咬合には対応が難しい場合がありますが、軽度から中等度の歯並びの乱れには対応できるケースが多いです。例えば、前歯のねじれやすき間、軽度の出っ歯や受け口などは、インビザライン・ファーストで改善が期待できます。
また、インビザライン・ファーストの対象は、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期の子どもです。この時期は顎の成長が盛んなため、早期に治療を始めることで将来の噛み合わせや歯並びを良好に導きやすくなります。
インビザライン・ファーストの治療期間と費用の目安

ここでは、インビザライン・ファーストの治療期間とその費用について解説していきます。
治療期間の目安
インビザライン・ファーストの治療期間は、平均して1年から1年半程度が目安とされています。
ただし、歯並びの状態や顎の成長スピードによって変動があり、短い場合は1年以内で終わることもあるでしょう。また、マウスピースの装着時間をしっかり守れているかどうかによっても期間が変わるため、お子さんと保護者の方の協力が治療成功の大きなポイントになります。
治療費の目安
費用は歯科医院や地域によって異なりますが、40万円から80万円程度が相場とされています。保険が適用されないため高額になる傾向がありますが、装置が透明で目立ちにくく、快適に続けられる点を考慮すると価値を感じる方も多いです。
分割払いに対応している歯科医院もあるため、無理なく計画的に支払うことが可能です。
まとめ

インビザライン・ファーストは、永久歯が生えそろう前のお子さんを対象とした矯正方法で、歯並びの改善と顎の発育サポートを同時に行える新しい治療法です。装置が目立ちにくく、取り外し可能で衛生管理がしやすいなど、多くのメリットがあります。
一方で、装着時間を守る必要があることや費用面での負担といったデメリットも存在します。治療期間はおよそ1年から1年半程度、費用は40万円から80万円が目安です。
小児期から適切なアプローチを行うことで、将来的な本格矯正をスムーズに進められる可能性が高まります。お子さまの歯並びに不安を感じている方は、まずは歯科医院で相談し、最適な治療法を選択することが大切です。
小児矯正を検討されている方は、堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまの幸せな健康人生を側でそっと支える名脇役でありたいという想いで診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも力を入れています。