子どもの歯並びが気になる!歯並びが悪いまま放置するリスクも
こんにちは。堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」です。

子どもの歯並びが悪いと、将来的に見た目だけでなく、健康や発音、咀嚼など日常生活にも影響が及ぶことがあります。実は、子どもの歯並びが悪くなる原因には、遺伝だけでなく生活習慣や姿勢、呼吸の仕方など多くの要素が関係しています。
成長過程にある子どもだからこそ、早期に原因を知り、適切な対策をとることで将来のトラブルを防ぐことができます。
今回は、子どもの歯並びが悪くなる原因やそのリスク、矯正が必要なケース、予防のために家庭でできることまでを、わかりやすく解説していきます。
目次
子どもの歯並びが悪くなる原因

はじめに、子どもの歯並びが悪くなる原因について解説します。
遺伝的な影響
顎の大きさや骨格は、親から子どもに遺伝することがあります。たとえば、顎が小さい家系の子は、歯が並ぶスペースが足りずに、歯が重なったり曲がって生えたりすることがあります。また、両親のどちらかが出っ歯や受け口だった場合、同じような歯並びになることがあるのです。
遺伝は避けられませんが、早く気づいて対策することが大切です。
口周りの悪習癖
指しゃぶりや、唇を噛む、舌で前歯を押す、頬杖をつくなどの癖が、歯並びに悪い影響を与えることもあります。とくに4歳以降も指しゃぶりが続くと、前歯が前に出たり、上下の前歯が噛み合わなくなったりすることがあります。
子どもは無意識にこうした癖を繰り返していることが多いため、保護者の方がやさしく声をかけて改善していくことが大切です。
食生活
最近の食事は、やわらかくて食べやすいものが多くなっています。やわらかい食べ物ばかり食べていると、顎が発達しにくくなります。これによって、歯が生えるスペースが足りなくなると、歯並びが乱れる原因になるのです。
乳歯の虫歯
乳歯はいつか抜けるものですが、その役割はとても重要です。乳歯が虫歯になって早く抜けてしまうと、本来その場所に生えるはずの永久歯が正しい位置へ導かれず、ずれた方向から生えることがあります。
乳歯は永久歯が生える道しるべのような存在で、健康な乳歯がそろっていることで、きれいな歯並びへつながります。だからこそ、乳歯の虫歯を防ぐことが、将来の歯並びを守るうえでも大切なのです。
口呼吸
口で呼吸する習慣があると、口が開いたままの状態が続きやすくなります。これによって、舌の位置が下がったり、上顎の成長が妨げられたりして、歯並びが乱れやすくなります。また、口の中が乾燥すると、虫歯になるリスクも高まります。
口呼吸の背景には鼻づまりやアレルギーなどもあるので、気になる場合は専門医に相談しましょう。
姿勢
いつも猫背だったり、テレビを見るときに横向きで寝転がったりしていませんか。こうした姿勢は、顎の筋肉の使い方に偏りを生み、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。日ごろから正しい姿勢を意識することで、顔全体のバランスや歯の並びも整いやすくなります。
子どもの歯並びが悪いまま放置するリスク

歯並びの乱れは見た目の問題だけでなく、子どもの心や体にさまざまな影響を与える可能性があります。ここでは、歯並びの悪さを放置する主なリスクについてご紹介します。
見た目がコンプレックスになる
歯並びが悪いと、笑ったときに口元を気にしたり、人前で話すのが恥ずかしくなったりすることがあります。特に思春期以降は見た目への意識が高くなり、歯並びのせいで自分に自信が持てなくなるケースも少なくありません。
周囲の友達と比べて劣等感を感じるようになると、内向的な性格になることもあります。子どもの自己肯定感や人間関係に影響を与える前に、早めにケアしてあげることが大切です。
虫歯や歯周病にかかりやすくなる
歯並びが悪いと、歯と歯の間にすき間ができたり、歯が重なって磨きにくい部分が増えたりします。その結果、歯ブラシの毛先が届きにくくなり、食べかすや汚れが残りやすくなるのです。こうした汚れがたまると、虫歯や歯ぐきの炎症などのトラブルが起こりやすくなります。
特に子どものうちは歯磨きの技術が未熟なことが多く、清掃が不十分になりがちです。歯並びを整えることで、日々の歯磨きがしやすくなり、お口全体の健康を守ることにもつながります。
発音に悪影響を及ぼす
歯の位置や噛み合わせは、言葉の発音にとても大きく関わっています。前歯にすき間があったり、歯が前に出ていたりすると、サ行やタ行などの音がうまく発音できなくなることがあります。
発音が不明瞭だと、話すことに苦手意識を持ってしまい、人前で話すのを避けるようになることもあるでしょう。小学校や幼稚園での発表、友達との会話にも影響を及ぼす可能性があるため、早めの対応が大切です。
咀嚼能力が低下する
歯並びが乱れていると、しっかりと食べ物を噛むことが難しくなります。左右でバランスよく噛めなかったり、食べ物を細かくすりつぶせなかったりすると、消化不良を引き起こすこともあります。また、顎の発達にも影響が出るため、さらに歯並びが悪化する可能性もあるでしょう。
しっかりと噛める状態を保つことは、子どもの健康全体にとって非常に重要です。
口臭が悪化する
歯並びが悪いと、口の中に汚れがたまりやすくなり、口臭の原因になります。特に歯と歯の間に磨き残しがあると、そこから細菌が増えて嫌なにおいが発生しやすくなります。
口臭は自分では気づきにくいですが、まわりの人が不快に感じることもあり、友達との関係にも影響を及ぼすことがあります。
矯正したほうがよい子どもの歯並び

すべての歯並びの問題に対して矯正が必要なわけではありませんが、早めの治療が望ましいケースもあります。以下に、特に注意が必要な不正咬合の例をご紹介します。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)
いわゆる出っ歯と呼ばれる状態で、上の前歯が前方に大きく突き出している状態のことを指します。
指しゃぶりや口呼吸、遺伝などが原因となることが多く、前歯が出ているため、転倒などで歯を損傷しやすくなります。また、見た目の印象にも影響を与えるため、コンプレックスになることもあるでしょう。
矯正治療によって上顎の成長をコントロールしながら、正しい位置に歯を導くことが可能です。
下顎前突(かがくぜんとつ)
受け口とも呼ばれる下顎前突は、下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態です。見た目がコンプレックスになるだけでなく、しっかり噛むことができなかったり、発音が不明瞭になったりすることがあります。
遺伝によって受け口になるケースもありますが、舌の使い方や日常の姿勢など、生活習慣が関係しているケースもあります。顎の骨の成長が進むと、大人になってからでは外科的な治療が必要になることもあるため、子どものうちからの対応が大切です。
叢生(そうせい)
歯が重なり合って生えている状態です。顎が小さく、歯が並ぶスペースが足りないことが主な原因です。
放置すると、歯と歯の間に食べかすや汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。また、見た目の印象が気になって、人前で笑うことに抵抗を感じるお子さんも少なくありません。
矯正によって歯をきれいに並べることで、見た目だけでなくお口の健康も守ることができます。
開咬(かいこう)
口を閉じたときに上下の前歯がしっかり噛み合わず、前歯の間にすき間ができる状態です。
開咬を放置すると、前歯でうまく食べ物が噛み切れなかったり、空気がもれて発音が不明瞭になったりすることがあります。また、口がしっかり閉じられないと、口腔内が乾燥して虫歯になるリスクも高まります。早めに矯正することで、噛む力や発音を改善することが可能です。
子どもの歯並びの矯正はいつからはじめる?

子どもの矯正治療をいつから始めるべきか悩まれている保護者の方もいらっしゃるでしょう。
実は、矯正治療には始めるのに適したタイミングがあります。一般的には、前歯が永久歯に生え変わり始める6〜7歳ごろに一度歯科医院で相談することが推奨されます。
この時期から行われる治療を第一期治療と呼び、顎の成長をうまくコントロールしながら、将来の歯並びを整える準備をします。その後、永久歯が生えそろってから、本格的な矯正(第二期治療)を行うこともあります。
歯並びの状態や成長のスピードには個人差があるため、気になったら早めに相談することが大切です。
子どもの歯並びが悪くなるのを防ぐには

子どもの歯並びが乱れるのを防ぐためには、日常生活のなかでの工夫と習慣づけが重要です。ここでは、子どもの歯並びが悪くなるのを防ぐためのポイントをご紹介します。
口周りの癖を改善する
指しゃぶり、唇を噛む、舌を前に押し出す、頬杖をつくなどの癖は、歯や顎に余計な力をかけ、歯並びを乱す原因になります。とくに4歳を過ぎても指しゃぶりが続いている場合は要注意です。
これらの癖は子どもが無意識にやっていることが多いため、強く注意するよりも、やさしく声をかけて回数を減らしていくことが大切です。必要であれば、歯科医院で癖のチェックやアドバイスを受けるのもよいでしょう。
口呼吸を改善する
いつも口を開けて呼吸していると、歯や顎の発育に悪い影響を与えることがあります。口のまわりの筋肉がうまく使われず、前歯が出てきたり、顎の形がゆがんだりすることがあるのです。
鼻がつまっている子どもには、アレルギーや鼻炎が隠れていることもあるため、耳鼻科を受診しましょう。また、日常生活でも口を閉じて鼻で呼吸することを意識づけていくと、口のまわりの筋肉も自然に鍛えられていきます。
しっかり噛んで食べる
しっかり噛むことで、顎の成長を促すことができます。
最近の食事はやわらかいものが多く、噛む力を使う機会が減ってきています。食事のときは、にんじん、れんこんなど、噛みごたえのある食材を意識的に取り入れましょう。また、片側だけで噛む癖がつかないように、左右両方でバランスよく噛むことも大切です。
定期的に歯科検診を受ける
歯並びの乱れは、最初は気づきにくいことも多いです。見た目に大きな問題がなくても、顎のバランスや歯の生える向きなどにズレが生じていることがあります。そのため、定期的に歯科医院でチェックを受けておくことが大切です。
歯科検診では、虫歯の有無だけでなく、歯の生え方や顎の成長の状態などを確認します。とくに歯が生え変わる時期は、歯並びが乱れやすいため、3か月から半年に1回くらいのペースで通うのが理想です。
早いうちに問題を見つけることができれば、矯正が必要になっても軽い治療で済むことがあります。子どもの歯の健康を守るためにも、定期的に検診を受ける習慣をつけましょう。
まとめ

子どもの歯並びは、見た目だけでなく、健康や心の成長にも影響を与えます。
歯並びが悪くなる原因は、遺伝だけでなく、日常の癖や食生活、呼吸の仕方など、さまざまなことが関係しています。放っておくと、虫歯や口臭、発音の問題、見た目のコンプレックスなど、さまざまなリスクが伴います。だからこそ、早めの気づきと予防が大切なのです。
小児矯正を検討されている方は、堺市北区、地下鉄御堂筋線「なかもず駅」南海「中百舌鳥駅」より徒歩6分にある歯医者「ライフケア総合歯科・なかもず小児矯正歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は、患者さまの幸せな健康人生を側でそっと支える名脇役でありたいという想いで診療にあたっています。虫歯・歯周病治療だけでなく、矯正歯科やホワイトニング、インプラント治療などにも力を入れています。


