睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。無呼吸や低呼吸が起こることで、日中の眠気・集中力の低下・疲労感などの症状が現れ、放置すると高血圧・心疾患・脳卒中などのリスクが生じます。
このような症状はありませんか?
- いびきが大きいと言われる
- 睡眠中に呼吸が続いていると指摘された
- 朝起きたときに頭痛や喉のフキがある
- 日中、強い眠気を感じる
- 仕事や運転中に集中力が続かない
- 寝ても疲れが取れにくい
上記の症状がある場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
特に、肥満・顎が小さい・鼻づまりがある方はリスクが高く、早期の診断と治療が重要です。
睡眠時無呼吸症候群の原因
睡眠時無呼吸症候群の主な原因は、気道(空気の通り道)がつまることです。以下のような事象が関係しています。
睡眠時無呼吸症候群が引き起こすリスク
睡眠時無呼吸症候群を放置すると、全身の健康に悪影響を及ぼします。
- 高血圧・心筋梗塞・脳中卒リスク増加
- 糖尿病の悪化
- 交通事故・作業ミスの危険性
- 認知機能の低下・うつ症状の悪化
特に高血圧患者の約30~50%は睡眠時無呼吸症候群を併発しているとあり、適切な治療が必要です。
当院の睡眠時無呼吸症候群の診療の特徴
簡単な検査で診断可能
ご自宅で行う簡易検査や、より詳細な精密検査(PSG検査)に対応。
マウスピース治療(口腔内装置:OA)
軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群には、睡眠時専用のマウスピースで気道を確保する治療が効果的です。
必要に応じた医師との連携
重度の睡眠時無呼吸症候群の場合、CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)や外科手術を行う医療機関と連携し、最適な治療を提案します。
睡眠時無呼吸症候群の検査と治療の流れ
診察・問診
症状をお聞きし、必要に応じて簡易検査を行います。
検査・診断
ご自宅で行う簡易検査、または専門医での精密検査(PSG検査)で診断を確定します。
※連携している耳鼻咽喉科での診断となります。
マウスピース治療の提案(適応の場合)
顎の形状や歯並びを確認し、正しいマウスピースを作ります。
※保険での睡眠時無呼吸用マウスピースの作成には耳鼻咽喉科からの診断書が必要です。
治療開始・定期フォローアップ
治療効果を確認しながら、定期的に調整や検査を行います。
マウスピース治療のメリット
- 気道を広げる、いびき・無呼吸を軽減
- CPAPが苦手な方も使いやすい
- コンパクトで持ち運びしやすい
- 装着時の違和感が少なく、快適な睡眠ができる
マウスピース治療は、軽度~中等度の睡眠時無呼吸症候群に有効です。医師と相談の上、正しい治療方法を選びましょう。
よくある質問
-
いびきをしているだけでも相談すべきですか?
-
マウスピースはどのくらいで作れますか?
-
保険適用されますか?
睡眠時無呼吸症候群は、初期に対処することで生活の質を大きく改善できます。
「いびきが気になる」「日中に眠気が強い」などのお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。