インプラント治療とは
インプラント治療は、失った歯を補うために人工歯根を顎の骨に埋め込み、天然歯のような機能と見た目を回復する治療法です。
チタン製のインプラント体を使用することで、骨としっかり結合し、従来のブリッジや入れ歯と比べても安定性が高く、快適な咀嚼(そしゃく)が可能になります。
インプラント治療について
永久⻭を⾍⻭や⻭周病で失ってしまうと、⼆度と⻭が⽣えてくる事はありません。
これまでは、その⻭を補うために周囲の⾃分の⻭を犠牲にせざるを得ませんでした。この繰り返しにより80歳の約50%が⼊れ⻭を使っている現状です。
⾷や栄養が制限されるため、超⾼齢社会である⽇本において健康寿命が終わって
から10年余りの不健康寿命が「⼈⽣の質」「⽣活の質(QOL)」「医療・介護費や⽼後資⾦」など多くの社会問題を引き起こしています。
周囲の⾃分の⻭を守る⽅法として1965年からインプラント⼿術が⾏われるようになりました。改良を重ね、10年予後で95%と⾃分の⻭と同等の予後を確⽴するまでとなりました。このことから現在は『第2の永久⻭』として呼ばれています。
インプラント治療のメリット
天然歯に近い噛み心地
インプラントは顎の骨に直接固定されるため、自分の歯のようにしっかり噛むことができます。
周囲の歯に負担をかけない
入れ歯治療や、ブリッジ治療のように隣の歯に負担をかける、または削る必要がなく、健康な歯を守ることができます。
骨が痩せるのを防ぐ
インプラントは骨に直接結合するため、咀嚼の刺激が伝わり、骨量を維持し易くなります。
審美性に優れる
セラミックなどの人工歯を使用するため、自然な見た目を再現できます。
インプラント治療のデメリット
インプラントは⾍⻭にはなりませんが、⻭周病(インプラント周囲炎)にはなります。インプラント周囲炎とは、⼝腔内が不衛⽣な状態になると引き起こせれる細菌感染の⼀つでインプラント周囲の⻭ぐきや⾻などに炎症が起こります。
⻭ぐきの腫れや出⾎、重症化すると⻭を⽀える⻭槽⾻と呼ばれる⾻を溶かす症状が現れ、最悪の場合にはインプラントが抜け落ちることもあります。
インプラントが適している方
- しっかり噛める歯を大事にしたい方
- 健康な歯を削りたくない方
- 入れ歯に違和感を感じる方
- 顎の骨が十分に残っている方
インプラント治療を専門とする歯科医師が在籍
院⻑は岡⼭⼤学病院インプラント科に在籍しているため、当院においてもエビデンスやガイドラインを遵守した安全な治療を提供しています。
インプラント治療に精通し、数多くの経験症例があります。
インプラント治療の流れ
カウンセリング
患者様の口腔内の状態を詳しく観察し、レントゲンやCTスキャンを用いて骨の状態を確認します。治療計画を立て、費用や期間について詳しく説明します。
1次手術(インプラント埋入)
局所麻酔を行い、顎の骨にインプラント体を埋め込みます。その後、骨と結合するのを待ちますので、3~6ヶ月程度の治癒期間を設けます。
2次手術(アバットメント装着)
インプラントがしっかり骨と結合したことを確認した後、人工歯を固定するための土台(アバットメント)を取り付けます。
人工歯の装着
患者様の噛み合わせや見た目に合わせた人工歯を装着し、調整を行います。
治療後のメンテナンス
インプラントは天然歯と同じようにメンテナンスが重要です。歯周病と同様に「インプラント周囲炎」を防ぐため、定期的な歯科検診と正しいブラッシングが必要です。
- 毎日の歯磨き(専用のケアグッズを使う)
- 歯科医院での定期メンテナンス(3~6ヶ月ごと)
- 噛み合わせのチェック(長期的な安定のため)
費用
骨増生術(大) | 330,000円/本(税込) |
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骨増生術(小) | 110,000円/本(税込) |
1次手術 | 385,000円/本(税込) |
インプラントガイド | 22,000円/本(税込) |
静脈内鎮静(麻酔医が出張し担当) | 110,000円/回(税込) |
フラップ術 | 22,000円/本(税込) |
軟組織増生術 | 110,000円/本(税込) |
仮歯 | 5,500円/本(税込) |
セラミック修復 | 165,000円/本(税込) |
デンチャー修復 | 385,000円/床(税込) |
メンテナンス | 16,500円/回(税込) ※状況に応じて回数は変動します |